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導入方法を知る
障害福祉サービス事業所の経営者や管理者の皆様、日々の運営、本当にお疲れ様です。
「毎月の国保連請求、もっと楽にならないかな…」 「手入力だと、どうしてもミスが心配…」 「ソフトが良いとは聞くけど、どれを選べばいいのか分からない…」
このような請求業務に関するお悩みや疑問を抱えていらっしゃる方は、決して少なくないと感じています。
国保連請求ソフトの導入は、請求業務の負担を大幅に軽減し、人的ミスを防ぐための有効な手段です。国保連の請求ソフトには国保連自体が提供するソフトと民間の事業者が提供するソフトの2種類があります。
民間の請求ソフトは国保連の請求ソフトでは手が届かないところに対応していることが多い為、うまく活用することで、より正確で迅速な請求処理が可能となり、経営の安定化にも繋がるでしょう。
この記事では、国保連請求ソフトの導入を検討されている障害福祉サービスの経営者・管理者の皆様に向けて、
国保連請求ソフトの基本的な仕組みとメリット・デメリット
事業所に合ったソフトを選ぶための5つの重要ポイント
主要な機能やクラウド型・オンプレミス型の比較
上記について、長年介護・福祉現場のICT化に携わってきた私の経験や、現場の皆様から寄せられる声を踏まえながら、わかりやすく解説していきます。
この記事が、皆様のソフト選びの不安を解消し、最適なシステム導入への第一歩となることを願っています。
ぜひ参考にしていただき、請求業務の効率化を実現してください。
この記事でわかること
国保連請求ソフトの仕組みと、民間ソフト導入による業務効率化・請求ミス削減の具体的なメリット
失敗しないソフト選びの5つの重要ポイント(料金体系・サポート体制・提供形態の違いなど)
導入後のデータ移行をスムーズに行い、現場職員にシステムを定着させるための運用のコツ
この記事の目次

国保連請求ソフトは、障害福祉サービス事業所などが国民健康保険団体連合会(国保連)へ請求データを作成し伝送するためのソフトウェアであり、請求データの作成と国保連への伝送に特化しています。国保連請求ソフトは請求データの作成と国保連への伝送を効率化しますが、日々のサービス記録や計画書の作成は含まれません。電子請求を行うには、事業所情報の登録や電子証明書の取得、『障害福祉サービス費の請求及び受領に関する届』の提出などの準備が必要です。
国保連自体が提供する請求ソフトには、日々のサービス記録や計画書の作成、利用者・家族向けの請求書発行などの機能は備わっていないため、これらの業務は別途紙や他のソフトで管理する必要があります。
まずは、国保連請求の基本と、なぜ今民間の国保連請求ソフト導入が注目されているのかを見ていきましょう。
国保連請求とは、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスや、児童福祉法に基づく障害児通所支援などのサービス提供にかかる費用(訓練等給付費、介護給付費、障害児通所給付費など)を、市町村を通じて国保連に請求する手続きのことです。
利用者様へのサービス提供後、事業所はその実績記録に基づいて請求明細書や請求書を作成し、国保連に提出します。
国保連は内容を審査し、問題がなければ市町村を経由して事業所に報酬が支払われる仕組みです。
よく似た制度に「介護保険請求」がありますが、これは介護保険法に基づく高齢者向けサービス(訪問介護、デイサービスなど)の請求手続きであり、根拠となる法律や対象者、サービス内容、請求様式などが異なります。
そのため、障害福祉サービス事業所は「国保連請求」のルールに則った手続きが必要となるのです。
請求の仕組み自体が複雑で、専門的な知識が求められる場面も少なくありません。
では、なぜ多くの障害福祉サービス事業所で民間の国保連請求ソフトの導入が進んでいるのでしょうか。
その背景には、いくつかの理由があります。
第一に、請求業務の複雑さと負担の大きさです。
利用者様ごとのサービス内容や加算項目は多岐にわたり、正確な計算と書類作成には多大な時間と労力がかかります。
手作業では、どうしても入力ミスや計算間違い、請求漏れなどのヒューマンエラーが発生しやすくなります。
第二に、頻繁な法改正への対応です。
報酬改定や制度変更があると、請求ルールや様式も変わることがあります。
常に最新の情報をキャッチアップし、正確に対応し続けるのは容易ではありません。
ソフトを導入すれば、こうした法改正に迅速に対応したアップデートが提供されることが多く、事業所側の負担を軽減できます。
第三に、経営の安定化と質の向上への意識です。
正確な請求は安定した収入確保の基盤であり、経営状況を正確に把握するためにもデータ管理は重要です.
また、請求業務の効率化によって生まれた時間を、本来注力すべき利用者様への質の高いサービス提供や、職員の研修・育成に充てたいと考える事業所が増えています。
請求ソフトは、こうした現場の課題を解決し、より良い事業運営を実現するための強力なツールとなり得るのです。

国保連請求ソフトの導入は、多くのメリットをもたらす一方で、いくつか注意すべき点もあります。
導入を成功させるためには、良い面だけでなく、事前にデメリットとその対策を理解しておくことが重要です。
ここでは、ソフト導入の主なメリットとデメリットを整理してみましょう。
国保連請求ソフトを導入することで、具体的にどのようなメリットが期待できるのでしょうか。
主なメリットとして、以下の5点が挙げられます。
請求業務の大幅な効率化: 利用者情報やサービス実績の入力、請求データの自動作成機能などにより、手作業に比べて圧倒的に作業時間を短縮できます。月末の繁忙期の残業削減にも繋がるでしょう。
請求ミスの削減と正確性の向上: システムによる自動計算や入力チェック機能により、計算間違いや入力漏れ、請求漏れといったヒューマンエラーを大幅に削減できます。返戻のリスクを低減し、スムーズな入金サイクルを実現します。
法改正への迅速な対応: 多くのソフト提供事業者は、報酬改定や制度変更に合わせてソフトをアップデートします。これにより、事業所側で複雑な変更内容を都度確認し、対応する手間が省けます。
職員の負担軽減とモチベーション向上: 煩雑でミスの許されない請求業務から解放されることで、職員の精神的な負担が軽減されます。本来のケア業務に集中できる環境は、仕事へのやりがいやモチベーション向上にも繋がる可能性があります。
経営状況の可視化と分析: 請求データが電子化されることで、売上実績やサービス提供状況などをデータとして蓄積・分析しやすくなります。経営判断に必要な情報を迅速に把握し、事業改善に役立てることが可能です。
これらのメリットは、単なる業務効率化に留まらず、事業所全体の質の向上や経営基盤の強化に貢献すると言えるでしょう。
多くのメリットがある一方で、国保連請求ソフト導入には注意すべきデメリットも存在します。
導入後に後悔しないためにも、以下の3つのポイントを理解し、対策を講じることが大切です。
導入コストとランニングコストの発生: ソフトの導入には初期費用がかかる場合があります。また、月額利用料や年間保守費用などのランニングコストも発生します。 対策: 複数のソフトの料金体系を比較検討し、自事業所の予算に合ったものを選びましょう。無料体験版などを活用し、費用対効果を慎重に見極めることが重要です。補助金や助成金が活用できる場合もあるので、情報収集も行いましょう。
操作に慣れるまでの時間と学習コスト: 新しいシステムを導入する際には、職員が操作に慣れるまで一定の時間が必要です。操作方法の習得のために研修などを行う必要も出てくるでしょう。 対策: 操作が直感的で分かりやすいソフトを選ぶこと、導入時のサポートや研修体制が充実しているソフトを選ぶことが重要です。無料デモなどを活用し、実際に操作感を試してみることをお勧めします。
システム障害やデータ消失のリスク: ソフトウェアである以上、システム障害のリスクはゼロではありません。また、データのバックアップ体制が不十分だと、万が一の際に大切な請求データが消失してしまう可能性もあります。 対策: クラウド型ソフトの場合は提供事業者のセキュリティ対策やバックアップ体制を確認しましょう。オンプレミス型の場合は自社での定期的なバックアップが不可欠です。信頼できる提供事業者を選ぶことが重要になります。
これらのデメリットを事前に把握し、適切な対策を講じることで、ソフト導入のリスクを最小限に抑えることができます。

数多くある国保連請求ソフトの中から、自事業所に最適なものを選ぶためには、いくつかの重要なポイントがあります。
「導入してみたものの、使いにくかった」「思ったより費用がかかった」といった失敗を避けるために、以下の5つのポイントを参考に、慎重に比較検討を進めましょう。
まず最も重要なのは、自事業所の規模(利用者数、職員数)や提供しているサービス種別(放課後デイ、就労支援、グループホームなど)に必要な機能が備わっているかを確認することです。
小規模な事業所であれば国保連自体が提供する基本的な請求機能を備えるソフトで十分かもしれませんが、複数のサービスを提供していたり、利用者数が多い事業所であれば、より高度な管理機能が必要になる場合があります。
例えば、以下のような機能が必要かどうか検討しましょう。
個別支援計画作成機能
サービス提供実績記録票の作成機能
利用者負担額の上限管理機能
複数事業所の一元管理機能
経営分析に役立つ帳票出力機能
「多機能なソフトが良い」とは限りません。
使わない機能が多いと、かえって操作が複雑になったり、費用が高くなったりすることもあります。
自事業所の業務内容を洗い出し、「必須機能」「あれば便利な機能」を整理した上で、過不足のないソフトを選ぶことが大切です。
ソフト導入にかかる費用は、重要な選定基準の一つです。
料金体系はソフトによって様々ですので、内容をしっかり確認しましょう。
主な費用項目としては、以下のものが考えられます。
初期費用: ソフトの購入費用や導入設定にかかる費用。無料の場合もあります。
月額(または年額)利用料: ソフトの利用料。利用者数や機能によって変動することが多いです。クラウド型ソフトでよく見られます。
保守費用: ソフトのアップデートやサポートにかかる費用。年額で請求されることが多いです。オンプレミス型ソフトでよく見られます。
オプション費用: 特定の機能を追加する場合にかかる費用。
単に月額料金が安いというだけで選ぶのではなく、初期費用や保守費用、将来的なオプション追加の可能性なども含めたトータルコストで比較検討することが重要です。
また、料金体系が分かりやすく、契約内容が明確であるかどうかも確認しましょう。
見積もりを複数社から取得し、納得いくまで説明を受けることをお勧めします。
初めて請求ソフトを導入する場合や、パソコン操作に不安がある職員がいる場合は、サポート体制の充実度が非常に重要になります。
導入後に「使い方が分からない」「トラブルが発生した」といった際に、迅速かつ丁寧に対応してもらえるかどうかを確認しましょう。
チェックすべきサポート内容の例としては、以下のようなものがあります。
導入支援: 初期設定やデータ移行のサポートがあるか。
操作研修: 操作方法に関する研修プログラムが提供されるか(集合研修、オンライン研修、訪問指導など)。
問い合わせ対応: 電話、メール、チャットなど、問い合わせ方法が複数用意されているか。対応時間は十分か。
マニュアル・FAQ: オンラインマニュアルやよくある質問(FAQ)が整備されているか。
法改正対応: 制度変更時のソフト更新や情報提供が迅速に行われるか。
サポート内容は料金プランによって異なる場合もあります。
自事業所が必要とするサポートレベルを明確にし、それに見合ったプランやソフトを選ぶことが、導入後の安心感につながります。
「サポートが手厚いと聞いていたのに、実際は電話が繋がりにくい…」といったことがないよう、契約前にしっかり確認しましょう。
既に、日々のサービス提供記録などを管理する「記録ソフト」や「勤怠管理ソフト」「会計ソフト」などを利用している場合、それらのシステムと請求ソフトが連携できるかどうかは非常に重要なポイントです。
もし連携が可能であれば、記録ソフトに入力した実績データを請求ソフトに自動で取り込んだり、請求情報を会計ソフトに反映させたりすることができ、二重入力の手間が省け、さらなる業務効率化とミスの削減が期待できます。
連携方法には、CSVファイルでのデータ連携や、よりシームレスなAPI連携などがあります。
現在利用しているソフトがある場合は、そのソフトと連携可能な請求ソフトを選ぶか、あるいは記録から請求まで一気通貫で行える統合型のソフトを検討するのも良いでしょう。
ただし、連携機能はオプション扱いになっている場合や、別途費用が発生する場合もありますので、事前に確認が必要です。
将来的なシステム拡張の可能性も考慮し、連携性の高いソフトを選んでおくことをお勧めします。
国保連請求ソフトの提供形態には、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。
それぞれの特徴を理解し、自事業所の運用方針や環境に合った方を選びましょう。
クラウド型: インターネット経由でソフトを利用する形態。 メリット: 初期費用が比較的安価、場所を選ばず利用可能、法改正時の自動アップデート、サーバー管理不要。 デメリット: 月額利用料が発生、インターネット環境必須、カスタマイズ性が低い場合がある。
オンプレミス型: 事業所内のパソコンやサーバーにソフトをインストールして利用する形態。 メリット: カスタマイズ性が高い場合がある、インターネット環境がなくても利用可能(請求データの伝送時などを除く)。 デメリット: 初期費用が高額になる傾向、サーバー管理やバックアップが自社で必要、法改正時のアップデート作業が必要。
近年は、導入の手軽さやメンテナンスの容易さからクラウド型を選ぶ事業所が増えている傾向にあります。
特に小~中規模の事業所にとってはメリットが大きいと言えるでしょう。
しかし、セキュリティポリシーや既存システムとの兼ね合いでオンプレミス型が適している場合もあります。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、自事業所のIT環境、予算、運用体制などを総合的に考慮して判断することが重要です。

市場には様々な国保連請求ソフトが存在し、それぞれに特徴があります。
具体的なソフト名を挙げて比較することは避けますが、ソフトを選ぶ際にどのような機能に着目すべきか、そのポイントを解説します。
自事業所のニーズと照らし合わせながら、比較検討の参考にしてください。
請求業務の基礎となるのが、利用者様の情報管理と日々のサービス提供実績の入力です。
これらの機能が使いやすいかどうかは、日々の業務効率に直結します。
利用者情報管理: 氏名、住所、受給者証情報、契約内容などを管理する機能。 情報の検索や更新が容易か、入力項目が十分かを確認しましょう。 関連書類(契約書など)を紐付けて管理できると便利です。
サービス提供実績入力: 日々のサービス提供内容や時間、担当者などを記録する機能。 入力画面が見やすいか、マウス操作中心かキーボード入力中心かなど、操作性を確認しましょう。 スマートフォンやタブレットから入力できるかどうかもポイントです(特に訪問系サービスの場合)。 入力ミスを防ぐチェック機能(時間重複チェック、提供ルールチェックなど)があると安心です。 一括入力やコピー機能など、入力を効率化する機能の有無も確認しましょう。
これらの基本機能の使いやすさが、ソフト全体の評価を大きく左右すると言っても過言ではありません。
デモ版などで実際に触れてみることが重要です。
実績入力が終わったら、次は請求データの作成と国保連への伝送です。
この工程での正確性とスムーズさが、ソフト導入の大きなメリットとなります。
請求データ自動作成: 入力された実績に基づいて、請求明細書や請求書を自動で作成する機能。 加算項目の自動計算や、利用者負担上限額管理に対応しているかを確認しましょう。 修正が必要な場合に、どこをどう修正すれば良いか分かりやすいかも重要です。
エラーチェック機能: 作成された請求データに不備がないか、提出前にシステムがチェックしてくれる機能。 どのようなエラーをチェックできるか、その精度を確認しましょう。返戻削減に直結します。
国保連伝送機能: 作成した請求データを国保連のシステム(国保中央会伝送通信ソフトなど)に連携し、電子的に伝送する機能。 伝送手順が簡単か、伝送状況を確認できるかなどをチェックしましょう。 インターネット請求(電子請求受付システム)への対応状況も確認が必要です。
これらの機能によって、煩雑な計算や書類作成、伝送作業から解放され、請求業務の正確性とスピードが格段に向上します。
基本的な請求機能に加え、さらに業務を効率化したり、経営判断に役立てたりするための付加機能を持つソフトもあります。
事業所の状況に応じて、これらの機能が必要かどうか検討しましょう。
経営分析・帳票出力機能: 請求データをもとに、売上実績、サービス提供状況、利用者動向などを集計・分析し、グラフや帳票として出力する機能。 経営状況の可視化や、事業計画策定に役立ちます。どのような帳票が出力できるか確認しましょう。
多事業所管理機能: 複数の事業所を運営している場合に、各事業所の請求データを一元管理できる機能。 法人全体の状況把握や、事業所間の比較分析が容易になります。
他システム連携: 前述の通り、記録ソフト、勤怠管理ソフト、会計ソフトなど、他の業務システムとデータを連携する機能。 業務全体の効率化を目指す上で非常に重要です。連携可能なソフトの種類や連携方法を確認しましょう。
これらの付加機能は、ソフトの価格にも影響することが多いです。
自事業所の将来的な展望も見据えながら、必要な機能を見極めることが大切です。
提供形態として主流になりつつあるクラウド型ソフトについて、改めてメリット・デメリットを整理しておきましょう。
メリット:
初期費用が抑えられる: サーバー導入などが不要なため、初期投資を低く抑えられます。
場所を選ばず利用可能: インターネット環境があれば、どこからでもアクセスできます。テレワークにも対応しやすいです。
自動アップデート: 法改正時のソフト更新などが自動で行われるため、手間がかかりません。
サーバー管理不要: サーバーの保守やバックアップ作業は提供事業者が行います。
デメリット:
月額利用料: 継続的に利用料が発生します。
インターネット環境必須: オフラインでは利用できません。
カスタマイズ性の制限: オンプレミス型に比べて、独自のカスタマイズが難しい場合があります。
セキュリティへの懸念: データを提供事業者に預ける形になるため、セキュリティ対策が信頼できるか確認が必要です(ただし、多くの場合、自社管理より高度な対策がされています)。
これらの点を踏まえ、自事業所のITリテラシー、予算、運用体制などを考慮して、最適な提供形態を選択してください。
少し私の経験についてお話しさせてください。
私たちは長年、介護現場のICT化に携わる中で、「現場発想」を何よりも大切にしてシステム開発を行ってきました。
障害福祉サービス向けの国保連請求ソフト「CareViewer challenge」も、そうした想いから生まれた製品の一つです。
私たちが目指したのは、単に請求業務を効率化するだけでなく、現場の皆様が本来のケア業務に集中でき、そして経営者の皆様が安心して事業を運営できる環境を、テクノロジーの力でサポートすることです。
現場の声を徹底的に聞き、本当に必要な機能は何か、どうすればもっと使いやすくなるかを追求し、100%自社で開発を行っています。
例えば、記録から請求までをスムーズに連携させること、法改正に迅速かつ確実に対応すること、そして何よりも、ITが苦手な方でも直感的に使えるシンプルな操作性を目指しました。
もちろん、市場には素晴らしいソフトがたくさんあります。
大切なのは、それぞれのソフトが持つ思想や価値観を理解し、自事業所の理念や目標に合致するものを選ぶことだと考えています。
技術はあくまで手段であり、その先にどのような価値を実現したいのか。
そうした視点を持つことが、最適なソフト選びに繋がるのではないでしょうか。

無事に自事業所に合った国保連請求ソフトを選定し、導入が決まった後も、スムーズに運用を開始し、効果を最大限に引き出すためにはいくつかのポイントがあります。
導入して終わりではなく、定着させて初めて価値が生まれます。
ここでは、導入後の運用における注意点を解説します。
新しいソフトを導入する際に、最初のハードルとなるのが、既存データの移行と初期設定です。
ここで躓くと、その後の運用に大きな影響が出かねません。
データ移行: これまでExcelや他のソフトで管理していた利用者情報や過去の請求実績などを、新しいソフトに移行する作業です。 ソフトによってはデータ移行ツールやサポートが提供されている場合があります。事前に確認し、活用しましょう。 手作業での再入力が必要な場合も想定し、移行に必要な期間と人員を計画しておくことが重要です。 移行するデータの範囲(過去何年分かなど)も検討しましょう。
初期設定: 事業所情報、サービス種別、料金設定、加算項目などをソフトに登録する作業です。 設定項目が多く複雑な場合もあります。導入支援サポートを活用したり、マニュアルをよく確認したりしながら、正確に行いましょう。 特に料金や加算に関する設定は、請求額に直接影響するため、複数人でのダブルチェックをお勧めします。
データ移行と初期設定は、導入プロジェクトの中でも特に重要なフェーズです。
焦らず、計画的に、そして正確に進めることを心がけてください。
不明な点は早めにサポートに問い合わせることも大切です。
新しいシステムを導入しても、実際に使う職員の皆様が使いこなせなければ意味がありません。
スムーズな運用のためには、導入時の研修と、その後の定着支援が不可欠です。
導入研修: ソフト提供事業者が行う研修に参加する、または自社で研修会を実施します。 全職員対象の基本的な操作説明に加え、請求担当者向けにはより詳細な研修が必要になるでしょう。 マニュアル配布だけでなく、実際にソフトを操作しながら覚える時間を設けることが効果的です。 質疑応答の時間を十分に確保し、疑問点をその場で解消できるようにしましょう。
定着支援: 導入後しばらくは、操作に戸惑う職員もいるでしょう。事業所内で質問しやすい雰囲気を作り、担当者がフォローできる体制を整えることが重要です。 定期的に勉強会を開いたり、操作に関するTipsを共有したりするのも良いでしょう。 ソフト提供事業者のサポート窓口も積極的に活用しましょう。 職員からのフィードバック(使いにくい点、改善要望など)を収集し、可能な範囲で運用方法を見直したり、提供事業者に伝えたりすることも大切です。
特にITツールに苦手意識を持つ職員がいる場合は、根気強くサポートし、ソフト導入のメリットを丁寧に伝えることが定着への鍵となります。
国保連請求ソフトは、導入して終わりではありません。
法改正への対応や機能改善のため、定期的にソフトウェアのアップデートが行われます。
また、安定した運用のためには保守契約も重要になります。
ソフトウェアアップデート: 法改正(特に報酬改定)に対応するためには、ソフトのアップデートが必須です。提供事業者からの案内に注意し、確実にアップデート作業を行いましょう。 クラウド型ソフトの場合は自動でアップデートされることが多いですが、オンプレミス型の場合は手動での作業が必要になる場合があります。 アップデートに伴い操作方法などが変更される場合もあるため、変更内容を確認し、必要に応じて職員に周知しましょう。
保守契約: 多くの場合、ソフトの利用には保守契約が必要です(特にオンプレミス型)。 保守契約には、アップデート提供のほか、電話やメールでのサポート、トラブル発生時の対応などが含まれるのが一般的です。 契約内容(サポート範囲、対応時間、料金など)をよく確認し、自事業所に必要な保守レベルを検討しましょう。
ソフトを常に最新の状態に保ち、安定して運用できる環境を維持することが、長期的に見て業務効率化と経営安定化につながります。
アップデートや保守の重要性を理解し、適切に対応していくことが求められます。

今回は、国保連請求ソフトの導入を検討されている障害福祉サービスの経営者・管理者の皆様に向けて、
国保連請求ソフトの基本的な仕組みとメリット・デメリット
事業所に合ったソフトを選ぶための5つの重要ポイント
主要な機能やクラウド型・オンプレミス型の比較
導入後の運用における注意点
上記について、現場の視点も交えながらお話してきました。
国保連請求ソフトは、煩雑な請求業務を効率化し、人的ミスを削減するための強力なツールです。
日々の業務負担を軽減し、正確な請求処理を実現することは、経営の安定化に直結します。
様々なソフトがある中で、自事業所の規模やサービス内容、そして将来の展望に合った最適なソフトを選ぶことが何よりも重要です。
機能、料金、サポート体制、連携性などを多角的に比較検討し、納得のいく選択をしてください。
最適なソフトを導入し、活用することで、請求業務の悩みから解放され、職員の皆様が本来注力すべき利用者様への質の高いケアや支援に、より多くの時間とエネルギーを注げるようになるでしょう。
この記事が、皆様のソフト選びの一助となれば幸いです。

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中元 秀昭
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