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導入方法を知る
「新しく導入した介護ソフトが、なんだか使いにくい…」 「パソコンが苦手なスタッフが、なかなか記録を入力してくれない…」 「もっとシンプルで、誰でも簡単に使えるソフトはないの?」
介護現場のリーダーや管理者の方から、このようなお悩みを伺うことがよくあります。
介護ソフトは、業務効率化やケアの質向上のための強力なツールですが、その効果を最大限に引き出すためには、何よりも「使いやすさ」が重要です。
どんなに多機能でも、現場のスタッフがストレスなく、直感的に操作できなければ、宝の持ち腐れになってしまいます。
使いやすいソフトは、記録時間の短縮、入力ミスの削減、情報共有の円滑化はもちろん、職員のICTへの苦手意識を和らげ、システム活用の定着を促します。
結果として、職員満足度の向上や、利用者様と向き合う時間の増加にも繋がるのです。
この記事では、「使いやすい介護ソフト」を求めている皆様に向けて、
なぜ「使いやすさ」がこれほど重要なのか?
「使いやすい」ソフトを見極めるための具体的な7つの比較ポイント
使いやすさに定評のあるソフトの特徴(客観的比較)
導入後も「使いやすさ」を維持するための運用のコツ
上記について、長年、様々な介護ソフトの導入現場を見てきた私の経験に基づき、実践的な視点から分かりやすく解説していきます。
「ソフト選びで失敗したくない」「今度こそ現場に定着させたい」そんな切実な思いに応えるために。
ぜひこの記事を読んで、貴施設にとって本当に「使いやすい」介護ソフトを見つけるためのヒントを掴んでください。
この記事でわかること
介護現場の業務効率化とケアの質向上に直結する「使いやすい介護ソフト」の重要性と、使いにくいソフトが招くリスク
画面デザインや入力支援、サポート体制など、ソフトの本当の使いやすさを見極めるための7つの具体的チェックポイント
失敗しないための比較検討のコツと、導入後に現場へ定着させ使いやすさを維持・向上させるための運用の秘訣
この記事の目次

数ある介護ソフトの中から、自施設に最適なものを選ぶ際、機能の豊富さや価格、サポート体制など、様々な比較検討ポイントがあります。
しかし、多くの導入事例を見てきた経験から、私が最も重要だと考える要素、それは「使いやすさ」です。
なぜ、機能や価格以上に「使いやすさ」が重要なのでしょうか?その理由と、使いにくいソフトがもたらす問題点、そして使いやすいソフトがもたらす本当のメリットについて考えていきましょう。
介護現場は、様々な年齢層や経験、そしてICTスキルレベルの職員が一緒に働いています。
特に、長年手書き記録に慣れてきたベテラン職員や、元々パソコン操作に苦手意識を持っている職員にとって、新しいシステムの導入は大きな心理的ハードルとなることがあります。
「覚えることが多くて大変そう…」
「間違った操作をしてデータを消してしまったらどうしよう…」
「若い人のようには、きっと使いこなせない…」
このような不安の声は、決して少なくありません。
記録業務自体が負担である上に、使いにくいシステムが導入されると、その負担感やストレスはさらに増大してしまいます。
結果として、記録が億劫になったり、入力が不正確になったり、最悪の場合、システムの利用そのものが形骸化してしまうことにもなりかねません。
「使いにくい」と感じる介護ソフトは、現場に様々な悪循環をもたらします。
非効率の連鎖: 操作に時間がかかり、記録業務がボトルネックとなり、残業が増える。→ 職員の疲弊、モチベーション低下。
記録の質の低下: 入力が面倒なため、記録内容が簡略化されすぎたり、後でまとめて入力するため記憶違いや漏れが生じたりする。→ ケアの質低下、事故リスク増大。
情報共有の停滞: 入力された情報が見にくい、検索しにくい、共有機能が使いにくいなどの理由で、リアルタイムな情報共有が進まない。→ 連携ミス、対応遅延。
活用されない機能: 多機能でも操作が複雑なため、結局一部の簡単な機能しか使われず、導入コストに見合った効果が得られない。
ICTへの不信感: 「やっぱりシステムは面倒だ」「紙の方が良かった」というネガティブな経験が、今後のICT化への抵抗感を生んでしまう。
このように、「使いにくい」という問題は、単なる操作性の問題に留まらず、業務効率、ケアの質、職員のモチベーション、そして将来のICT化推進にまで悪影響を及ぼす可能性があるのです。
一方で、「使いやすい」介護ソフトは、現場に多くのポジティブな変化をもたらします。
業務効率の大幅アップ: 直感的な操作で記録時間が短縮され、残業削減や業務負担軽減につながる。
スムーズな導入と定着: 職員が抵抗なく操作を習得でき、早期に活用が定着する。ICTへの苦手意識も軽減される。
記録の質の向上: 入力が容易になることで、必要な情報が正確かつタイムリーに記録されるようになる。写真などの活用で記録内容も豊かに。
情報共有の活性化: ストレスなく情報が共有され、チーム内のコミュニケーションが円滑になり、多職種連携も強化される。
職員満足度の向上: 記録業務のストレスから解放され、利用者ケアに集中できる時間が増えることで、仕事へのやりがいや満足度が高まる。
ケアの質向上: 正確で豊富な情報に基づいたアセスメントやケアプラン作成が可能になり、利用者へのより良いケア提供につながる。
「使いやすさ」は、単なる利便性ではなく、介護現場全体の生産性と質を向上させるための、最も基本的かつ重要な土台であると言えるでしょう。

では、具体的に「使いやすい」介護ソフトとは、どのような要素で構成されているのでしょうか?
ここでは、「使いやすさ」を判断するための7つの重要な要素について解説します。
ソフトを選ぶ際には、これらの要素をチェックすることで、より客観的に「使いやすさ」を評価することができます。
毎日目にする画面だからこそ、見た目の分かりやすさは非常に重要です。
UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)が優れているソフトは、直感的に操作できます。
整理されたレイアウト: 情報が詰め込まれすぎず、どこに何があるか一目でわかる。
大きなボタンと文字: タッチ操作がしやすく、視認性が高い。誤操作を防ぐ。
分かりやすいアイコン: 機能を示すアイコンが、意味を直感的に理解できるデザインになっている。
統一感のあるデザイン: 画面全体の色使いやデザインテイストが統一されており、視覚的なストレスが少ない。
カスタマイズ性: よく使う機能をトップ画面に配置するなど、利用者が見やすいようにある程度カスタマイズできると尚良い。
「ごちゃごちゃしていて分かりにくい」と感じる画面は、それだけで使うのが億劫になってしまいます。
シンプルで整理されたデザインは、使いやすさの第一歩です。
目的の機能にたどり着くまでの操作手順が、分かりやすく、かつ少ないステップで済むことも重要です。
論理的なメニュー構成: メニューの分類や階層構造が分かりやすく、目的の機能を探しやすい。
少ないクリック/タップ数: よく使う機能に、少ないクリック(タップ)数でアクセスできる。
ガイド・ナビゲーション: 次に何をすれば良いか、システムが適切に案内してくれる機能(ウィザード形式など)。
戻る/キャンセル操作: 操作を間違えた時に、簡単に前の画面に戻ったり、操作をキャンセルしたりできる。
「あの機能、どこにあったっけ?」「何回もクリックしないといけない…」といったストレスがない、スムーズな操作フローが理想的です。
記録入力は、介護ソフトの中核機能であり、ここの使いやすさが業務効率を大きく左右します。
入力を楽にする支援機能が充実しているかを確認しましょう。
選択式入力: よく使う項目(バイタル異常有無、ケア内容、ADL状況など)を選択肢から選ぶだけで入力できる。選択肢のカスタマイズ性も重要。
テンプレート機能: 定型的な記録内容(食事介助、入浴介助など)の雛形を登録し、呼び出して修正するだけで記録が完成する。
前回値コピー機能: 前回の記録をコピーし、変更箇所だけ修正できる。
音声入力: マイクに向かって話すだけで文字入力できる。(精度や専門用語への対応を確認)
手書き入力: タブレット上で手書きメモや簡単な図を残せる。(対応ソフトのみ)
バイタル機器連携: 対応機器から測定データを自動で取り込める。
これらの機能が充実しているほど、入力時間を短縮し、負担を軽減できます。
近年、タブレットやスマートフォンを介護記録に活用するケースが増えています。
現場での入力を考えるなら、モバイル端末での操作性は非常に重要です。
レスポンシブデザイン/専用アプリ: タブレットやスマホの画面サイズに最適化された表示になっているか。専用アプリが提供されているか。
タッチ操作への最適化: ボタンの大きさや間隔が、指でのタッチ操作に適しているか。
オフライン入力対応: Wi-Fi環境がない場所でも記録を入力し、後で同期できるか。
カメラ機能連携: 端末のカメラで撮影した写真を簡単に記録に添付できるか。
PC画面をそのまま縮小表示しただけのようなソフトは、モバイル端末では非常に使いにくい場合があります。
モバイルでの利用を前提とするなら、必ず実機で操作性を確認しましょう。
「大は小を兼ねる」とは限りません。
使わない機能がたくさんあっても、画面が複雑になったり、操作を覚えるのが大変になったりするだけです。
機能の選択・非表示: 自施設で使わない機能を非表示にしたり、メニューをシンプルにしたりできるカスタマイズ性があるか。
段階的な機能利用: 最初は基本的な記録機能だけを使い、慣れてきたら他の機能(請求連携、データ分析など)を追加していく、といった使い方ができるか。
モジュール型: 必要な機能(モジュール)だけを選んで導入できる料金体系か。
自施設に必要な機能を明確にし、それらを過不足なく、かつシンプルに提供してくれるソフトを選ぶことが、「使いやすさ」と「機能性」のバランスを取る上で重要です。
操作に迷ったときや、トラブルが発生したときに、すぐに解決策を見つけられるかどうかも、「使いやすさ」を支える重要な要素です。
分かりやすいマニュアル: 操作手順が図解入りで分かりやすく解説されているか。
充実したヘルプ機能: ソフト内に検索可能なヘルプ機能やFAQ(よくある質問)が搭載されているか。
動画マニュアル: 操作方法を動画で確認できるコンテンツがあると、より分かりやすい。
情報の探しやすさ: マニュアルやヘルプの中から、知りたい情報を簡単に見つけ出せるか。
マニュアルやヘルプが充実していれば、職員が自分で問題を解決できる場面が増え、サポートへの問い合わせ負担も軽減されます。
どんなに使いやすいソフトでも、導入初期やつまずいた時には、専門のサポートが必要です。
ベンダーのサポート体制が手厚いかどうかも、安心してソフトを使い続けるための重要なポイントです。
導入支援: 初期設定やデータ移行、操作研修などをしっかりサポートしてくれるか。
問い合わせ対応: 電話、メール、リモートなど、問い合わせ方法が複数あり、対応時間やレスポンスは適切か。
サポートの質: 質問に対して的確で分かりやすい回答が得られるか。丁寧に対応してくれるか。
継続的なフォロー: 導入後も、活用方法の相談に乗ってくれたり、定期的な情報提供があったりするか。
特にICTに不慣れな施設にとっては、このサポート体制の充実度が、導入の成否を分けると言っても過言ではありません。

「使いやすさ」の要素が分かったところで、次は実際にソフトを選ぶ際に、どこを比較検討すれば良いのか、具体的なポイントを見ていきましょう。
カタログスペックだけでは分からない「本当の使いやすさ」を見極めるための視点です。
これが最も確実な方法です。
多くの介護ソフトでは、無料の体験期間や、オンラインでのデモンストレーションが用意されています。
必ず試す: 気になるソフトは、面倒くさがらずに必ずデモを依頼するか、無料体験を申し込みましょう。
複数で試す: 自分だけでなく、実際にソフトを使う現場のスタッフ(できればICTが苦手な人も含めて)複数名で試してみましょう。
実際の業務をシミュレーション: 日常的に行う記録入力や情報参照などの操作を、実際の業務に近い形で試してみます。
時間を計る: 同じ内容を記録するのに、どのくらいの時間がかかるか、既存の方法と比較してみるのも有効です。
実際に触ってみることで、画面の見やすさ、操作の流れ、入力のしやすさなど、カタログだけでは分からないリアルな使用感を体感できます。
ソフトを導入するのは経営層や管理者かもしれませんが、実際に毎日使うのは現場のスタッフです。
特に、ICTへの苦手意識が強いスタッフが「これなら使えそう」と感じるかどうかが、導入後の定着を大きく左右します。
試用後のヒアリング: デモや無料体験の後、実際に使ったスタッフ(特に苦手意識のある人)に、率直な感想(良かった点、悪かった点、分かりにくかった点など)を聞きましょう。
意見交換の場: 複数のソフトを試した場合、それぞれのソフトについてスタッフ間で意見交換する場を設けるのも良いでしょう。
不安の解消: スタッフが抱える操作への不安や疑問に対して、丁寧に耳を傾け、解消していく姿勢が重要です。
現場の意見を尊重し、多くのスタッフが納得できるソフトを選ぶことが、導入成功への近道です。
「使いやすい」ソフトは、目的の操作を少ない手順(画面遷移やクリック/タップ数)で完了できる傾向があります。
デモやトライアルの際に、以下の点を意識して確認してみましょう。
よく使う機能へのアクセス: 日常的に行う記録入力や情報参照画面に、トップページから何クリック(タップ)で到達できるか?
一連の操作のステップ数: 例えば、バイタルを入力してから特記事項を記録するまでの一連の操作が、少ない画面遷移でスムーズに行えるか?
戻る/進むの容易さ: 操作中に前の画面に戻ったり、次のステップに進んだりするのが簡単にできるか?
操作ステップが多いソフトは、慣れるまで時間がかかったり、面倒に感じられたりする可能性があります。
できるだけシンプルな操作フローのものを選びましょう。
記録入力の効率を上げるためには、入力支援機能が充実しているかが重要です。
また、それが自施設の運用に合わせてカスタマイズできるかも確認しましょう。
選択肢の充実度と編集: 選択式入力の項目や選択肢は、自施設の記録内容に合っているか?不要な選択肢を非表示にしたり、独自の選択肢を追加したりできるか?
テンプレートの柔軟性: 定型文テンプレートは、ケアの種類ごとや利用者ごとに作成・編集できるか?簡単に呼び出せるか?
入力必須項目の設定: 必ず入力してほしい項目を必須設定にしたり、色を変えたりして注意喚起できるか?
ユーザー辞書機能: よく使う単語や専門用語を登録しておき、簡単に入力できる機能はあるか?
これらの機能が自施設の記録スタイルに合わせて柔軟に設定できると、より「使いやすい」と感じられるでしょう。
「使いやすさ」には、困ったときのサポート体制も含まれます。
ベンダーによってサポート内容は大きく異なるため、具体的に比較検討しましょう。
導入時研修: どのような研修メニューがあるか?集合研修か、個別指導か?費用は?
問い合わせ方法: 電話、メール、チャットなど、どのような方法で問い合わせできるか?
対応時間: 平日日中のみか?土日祝日や夜間も対応可能か?緊急時の対応は?
レスポンス速度: 問い合わせてからどのくらいの時間で回答が得られるか?(トライアル中に試してみる)
サポートの質: 回答は的確か?分かりやすいか?丁寧に対応してくれるか?
マニュアル等の充実度: オンラインマニュアルやFAQは分かりやすく、最新の情報が反映されているか?
特にサポートを重視する場合は、契約前にサポート範囲と内容を詳細に確認し、納得できる体制のベンダーを選びましょう。
実際にそのソフトを利用している他の事業所の声(口コミや評判)も、参考になる情報の一つです。
ただし、情報の取扱いには注意が必要です。
情報源の信頼性: 個人のブログやSNSだけでなく、導入事例としてベンダーサイトに掲載されている情報(ただし、良い面が強調されがち)、業界紙や第三者機関のレポートなども参考に。
具体的な評価: 単に「使いやすい」「使いにくい」だけでなく、「どのような点が」「なぜ」使いやすい/使いにくいと感じたのか、具体的な理由が書かれている評価を重視する。
自施設との類似性: 自施設と似たような規模やサービス種別の事業所の評価を参考にすると、より当てはまりやすい。
多角的な視点: 一つの情報源を鵜呑みにせず、複数の口コミや評判を比較し、総合的に判断する。
口コミはあくまで参考情報と捉え、最終的には自施設での試用感や評価を最も重視しましょう。

「使いやすい」と評価されることが多い介護ソフトやアプリには、いくつかのタイプや共通する特徴が見られます。
ここでは、具体的な製品名の推奨は避けつつ、タイプ別に「使いやすさ」に繋がる特徴を客観的に解説します。
ソフト選びの際の参考にしてください。
記録業務の負担軽減を最優先し、機能を絞ってシンプルさを追求したタイプのソフト/アプリです。
主な特徴: スマートフォンやタブレットでの利用が前提。 記録入力機能(バイタル、ケア記録、申し送りなど)に特化。 画面デザインが非常にシンプルで直感的。 選択式入力やスタンプ機能など、簡単な入力方法が中心。 比較的に低価格な場合が多い。
向いている施設: とにかく記録を簡単に、早く済ませたい。 ICTに不慣れな職員が多い。 請求業務は別システムで行っている、または手作業でも対応可能。 小規模な事業所。
注意点: 請求連携やケアプラン作成支援などの機能は限定的か、搭載されていない場合が多い。 機能の拡張性が低い可能性がある。
記録、請求、ケアプラン作成、情報共有など、介護業務に必要な機能をバランス良く搭載しつつ、使いやすさにも配慮したタイプです。多くの大手・中堅ベンダーがこのタイプのソフトを提供しています。
主な特徴: PC、タブレット、スマホなどマルチデバイスに対応。 必要な機能が一通り揃っており、業務全体をカバーできる。 長年の実績に基づき、UI/UXが洗練されている製品が多い。 サポート体制やセキュリティ対策が比較的しっかりしている。
向いている施設: 記録から請求まで一貫してシステム化したい。 ある程度の機能性を求めつつ、使いやすさも重視したい。 多職種連携やデータ活用も視野に入れている。 多くの施設・事業所。
注意点: シンプル記録特化型に比べると、機能が多い分、初期設定や操作習熟にやや時間がかかる場合がある。 費用は機能やライセンス数に応じて変動する。
近年主流のクラウド型ソフトは、「使いやすさ」の面でも多くのメリットがあります。
どこでもアクセス: インターネット環境があれば、事務所、現場、自宅など、場所を選ばずに利用できる。
自動アップデート: 法改正対応や機能改善が自動で行われるため、常に最新の状態で利用できる。
サーバー管理不要: 自施設でサーバーを管理する必要がなく、運用負担が少ない。
初期費用抑制: 初期費用が無料または安価な場合が多い。
ただし、インターネット環境が必須である点や、ベンダー側のセキュリティ対策への依存度が高い点には注意が必要です。
多くのバランス型ソフトがクラウドで提供されています。
市場には、「カイポケ」「ほのぼの」「CAREKARTE」「ワイズマン」などの有名ソフトをはじめ、数多くの介護ソフト/アプリが存在します。
それぞれに「使いやすさ」に関する工夫や特徴があります。
例えば、あるソフトはタブレットでの手書き入力に近い操作感を実現していたり、別のソフトはAIを活用して記録入力を支援する機能を搭載していたりします。
ここで特定のソフト名を挙げて詳細に比較することは避けますが、各ベンダーのウェブサイトや資料請求、デモンストレーションを通じて、
どのような操作画面なのか?
入力支援機能には何があるか?
モバイル対応はどうか?
サポート体制は?
といった「使いやすさ」に関する具体的な情報を集め、比較検討することが重要です。

どんなに「使いやすい」ソフトを選んでも、導入後の運用方法次第で、その効果は大きく変わってきます。
せっかく導入したソフトを形骸化させず、現場に定着させ、「使いやすい」状態を維持・向上させていくための運用のコツをご紹介します。
導入初期の研修は必須ですが、一度きりで終わらせず、継続的なフォローアップを行うことが重要です。
段階的な研修: 基本操作から応用機能まで、職員の習熟度に合わせて段階的に研修を行う。
OJTの重視: 実際の業務の中で、先輩やリーダーが操作方法を教えたり、一緒に記録を入力したりする機会を作る。
定期的な勉強会: 新機能の紹介や、便利な使い方、疑問点の共有など、定期的に勉強会を開催する。
個別サポート: なかなか操作に慣れない職員に対しては、個別に対応する時間を作る。
焦らず、一人ひとりのペースに合わせて、継続的に学びの機会を提供することが定着への近道です。
ベンダー提供のマニュアルも重要ですが、自施設の運用ルールや業務フローに合わせた、オリジナルの簡易マニュアルを作成すると非常に役立ちます。
現場目線で作成: 実際に使う職員が分かりやすい言葉や表現で作成する。
図やスクリーンショットを活用: 操作手順を視覚的に分かりやすく示す。
ポイントを絞る: 全機能を網羅するのではなく、日常業務でよく使う機能や、間違いやすいポイントに絞って解説する。
FAQ形式: よくある質問とその回答をまとめておく。
いつでも参照可能に: 共有フォルダや休憩室など、スタッフがいつでも簡単に参照できる場所に保管する。
オリジナルマニュアルは、新人教育や、ちょっとした操作確認の際に大きな助けとなります。
ソフトの機能を最大限に活かし、かつ混乱を防ぐためには、施設内での運用ルールを明確に定めておくことが大切です。
記録入力のルール: いつまでに、どの項目を、どの程度の詳しさで入力するか。必須項目は何か。表現の統一(略語など)。
情報共有のルール: 申し送り機能の使い方。確認すべきタイミング。緊急時の連絡方法。
権限管理: 誰がどの情報にアクセスできるか。
トラブル時の対応: 簡単なトラブルシューティング方法。誰に報告・相談するか。
ただし、ルールが細かすぎると逆に負担になります。
必要最低限のポイントに絞り、シンプルで分かりやすいルールを策定し、全員で共有・遵守することが重要です。
ルールは定期的に見直し、改善していくことも忘れずに。
実際にソフトを使っている現場の職員の声は、運用改善のための最も貴重な情報源です。
意見交換の場: 定期的にミーティングなどで、ソフトの使い勝手に関する意見や改善要望を聞く機会を設ける。
アンケート実施: 無記名アンケートなどで、率直な意見を収集する。
改善提案ボックス: 気軽に改善提案を出せる仕組みを作る。
集まったフィードバックをもとに、運用ルールを見直したり、ベンダーに機能改善を要望したりするなど、継続的に「使いやすさ」を追求していく姿勢が大切です。
職員が「自分たちの声が反映される」と感じることで、主体的な活用にもつながります。
多くの有料ソフトには、ヘルプデスクなどのサポート窓口が用意されています。
分からないことや困ったことがあれば、遠慮せずに積極的に活用しましょう。
疑問点はすぐに質問: 操作方法が分からない、エラーが出たなど、疑問やトラブルは早めに問い合わせて解決する。
活用方法の相談: 「もっと効率的に使う方法はないか」「こんな機能はないか」など、活用に関する相談をしてみる。
要望の伝達: 使っていて不便に感じる点や、改善してほしい機能があれば、ベンダーに要望として伝える。(多くのユーザーからの声が機能改善につながることがあります)
ベンダーはソフトのプロフェッショナルです。
その知識やサポートを最大限に活用することが、ソフトをより「使いやすく」していくための近道となります。

今回は、「使いやすい介護ソフト」をテーマに、
なぜ「使いやすさ」が重要なのか、その理由とメリット
ソフトが使いにくいと感じる原因
使いやすいソフトを見極めるための7つの比較ポイント
使いやすさに定評のあるソフトの特徴(客観情報)
導入後も使いやすさを維持・向上させる運用のコツ
などについて、詳しく解説してきました。
介護ソフトは、今や多くの介護現場にとって不可欠なツールとなりつつあります。
その導入効果を最大限に引き出し、日々の業務負担軽減とケアの質向上を実現するためには、機能の豊富さや価格以上に、現場の誰もがストレスなく、直感的に使える「使いやすさ」が何よりも重要です。
画面の見やすさ、操作のシンプルさ、入力支援機能の充実度、そして困ったときに頼れるサポート体制。
これらの「使いやすさ」を構成する要素をしっかりと見極め、無料体験などを活用しながら、自施設と職員にとって本当にフィットするソフトを選びましょう。
そして、導入後も継続的な研修やルール整備、現場の声に耳を傾ける姿勢を大切にすることで、介護ソフトは真に現場を支える力強いパートナーとなります。
ぜひ、「使いやすさ」を最優先基準としたソフト選びを通じて、より働きやすく、より質の高いケアを提供できる介護現場を実現してください。

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