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その言葉、大丈夫?介護記録で使ってはいけない言葉と注意点

注意点

介護の現場で、日々の記録は欠かせない業務の一つ。

でも、その言葉選び、本当に大丈夫ですか?

何気なく使っている言葉が、時に、利用者やご家族を傷つけてしまうことも。

記録は、ただ事実を書き留めるだけでなく、相手への思いやりを込める大切なコミュニケーションツールです。

この記事では、介護記録で「使ってはいけない言葉」に焦点を当て、その理由や具体的な言い換え例をわかりやすく解説していきます。

さあ、一緒に、心温まる記録を目指しましょう。

この記事でわかること

  • 介護記録で避けるべき不適切な表現(主観的な決めつけや専門用語、ネガティブな言葉など)と、それらが不適切な理由

  • 5W1Hの意識や客観性の保持、利用者・家族への配慮など、質の高い介護記録を書くために守るべき4つの注意点

  • 食事・排泄・BPSDといった具体的な場面における、利用者の尊厳を傷つけないための適切な言い換え表現の具体例

この記事の目次

介護記録で使ってはいけない言葉とその理由

介護記録における禁止用語理由

介護記録は、利用者の状態を正確に伝えるための大切なツール。

でも、言葉の使い方を間違えると、相手を傷つけたり、誤解を招いたりする可能性があります。

ここでは、特に注意したい言葉と、その理由をみていきましょう。

主観的な表現や決めつけ

「わがまま」とか「頑固」といった言葉、ついつい使ってしまっていませんか?

これらの言葉は、介護者の主観が入った表現で、利用者の本当の気持ちや状況を正しく表しているとは限りません。

  • 例:「食事を拒否された」

  • 言い換え例:「『お腹が空いていない』と仰り、食事を半分残された」

ポイントは、事実を客観的に書くこと。

「拒否された」という表現ではなく、「なぜ食べなかったのか」という背景を、利用者の言葉や様子から丁寧に拾い上げるのが大切です。

専門用語や略語の多用

介護の現場では、「ADL」や「BPSD」といった専門用語や略語がよく使われます。

でも、利用者やご家族は、必ずしもこれらの言葉を理解しているとは限りません。

専門用語や略語を使うときは、できるだけわかりやすい言葉に言い換えたり、補足説明を加えたりする配慮が必要です。

  • 例:「ADLが低下している」

  • 言い換え例:「日常生活動作(食事や着替えなど)に介助が必要な場面が増えている」

専門用語は、介護者同士のコミュニケーションを円滑にするには便利ですが、利用者やご家族にとっては、理解の妨げになることも。

誰にとってもわかりやすい言葉で伝えるように心がけましょう。

否定的な表現やネガティブな言葉

「徘徊」や「暴言」といった言葉は、利用者の尊厳を傷つける可能性があります。

これらの言葉は、どうしてもネガティブな印象を与えてしまうため、より穏やかな表現に言い換える必要があります。

  • 例:「夜間徘徊があった」

  • 言い換え例:「夜間、居室を出て廊下を歩かれていた」

「徘徊」を「歩かれていた」と言い換えるだけで、ずいぶんと印象が変わりますよね。

言葉一つで、相手への敬意を表現できることを忘れないようにしましょう。

プライバシーに関わる情報

利用者の病歴や個人情報など、プライバシーに関わる情報は、細心の注意を払って取り扱う必要があります。

記録には、必要最低限の情報のみを記載し、不必要に詳細な情報を書きすぎないように気をつけましょう。

  • 例:「〇〇病である」

  • 言い換え例:「医師から〇〇の診断を受けている」

診断名などの個人情報は、特に慎重に扱うべき情報です。

記録に残す必要がある場合は、具体的な病名ではなく、「医師から〇〇の診断を受けている」といった表現にとどめるのが無難でしょう。

介護記録を書く際の注意点

注意点

介護記録を書くとき、どんなことに気をつけたら良いのでしょうか?

ここでは、より質の高い記録を作成するための、大切なポイントを4つご紹介します。

ポイントを押さえて、利用者にとってより良いケアにつなげていきましょう。

5W1Hを意識した具体的な記述

いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)を意識して、具体的に記述することが大切です。

これらの要素を明確にすることで、状況を正確に伝え、誤解を防ぐことができます。

  • 例えばこんな風に

  • ✕「お風呂で転倒した」

  • 〇「本日14時頃、浴室にてAさんが入浴中にバランスを崩し、転倒。介助者がすぐに駆けつけ、大事には至らず。」

5W1Hを意識すると、記録がより具体的になりますね。

「いつ」「どこで」「どのように」を明確にすることで、転倒時の状況がより詳しく伝わり、今後の対策を立てる上でも役立ちます。

客観的な事実に基づいた記録

介護者の推測や感情を排除し、観察した事実のみを記録するように心がけましょう。

「〇〇だろう」「〇〇に違いない」といった憶測に基づいた記述は避け、実際に見て、聞いて、感じたことをそのまま書くようにしましょう。

記録は、あくまで事実を伝えるためのものです。

介護者の主観や感情が入ると、事実が歪められてしまう可能性があります。

客観的な視点を常に持ち、冷静に観察したことを記録するようにしましょう。

利用者やご家族への配慮

利用者やご家族が記録を読むことを想定し、敬意を持って丁寧に記述することが大切です。

不適切な言葉遣いや、一方的な決めつけは避け、相手への配慮を忘れないようにしましょう。

「記録は誰のために書くのか?」を常に意識することが大切です。

利用者やご家族の気持ちを想像し、温かい言葉遣いを心がけましょう。

記録を通して、信頼関係を築いていきたいですね。

記録後の見直しと修正

記録後は必ず見直し、誤字脱字や不適切な表現がないか確認するようにしましょう。

一度書いた記録も、必ず見直すことで、より正確で丁寧なものになります。

記録を書き終えたら、必ず見直す習慣をつけましょう。

少し時間を置いてから見直すと、客観的な視点でチェックできますよ。

誤字脱字だけでなく、表現が適切かどうかも確認し、より質の高い記録を目指しましょう。

当社が提供するAI・介護記録ソフト「CareViewer」は介助内容を選択式で記録を入力ができる為、客観的な事実に基づいた記録をとることに優れています。介護記録を紙から電子化するだけならば、無料で始めることができますので、興味があればぜひ下記のボタンから資料をダウンロードしてください。

状況別:適切な表現への言い換え例

changeと記載されたボード

介護記録でよくある場面を想定して、具体的な言い換え例をみていきましょう。

ここでは、食事、排泄、BPSD(行動・心理症状)の3つの場面を取り上げ、より適切な表現を考えていきます。

食事場面での表現

「食べない」「こぼす」といった否定的な表現ではなく、具体的な状況を説明するように心がけましょう。

なぜ食べないのか、どのようにこぼしてしまったのかなど、背景にある理由を丁寧に記述することが大切です。

状況

不適切な表現

適切な表現例

食事をなかなか食べ進めない場合

「全然食べない」
「食欲がない」

「食事を少しずつしか口にされない」
「食事が進まず、お声がけを促した」

食事中にこぼしてしまった場合

「こぼした」
「汚した」

「食事中、スプーンの操作が難しく、一部をこぼされた」
「お茶を飲む際に、むせてこぼしてしまった」

食事中にむせてしまった場合

「むせた」

食事中、むせ込みがあり、背中をさすり様子を見た」
「お茶を飲む際に、むせてしまったため、ゆっくり飲むように促した」

このように、否定的な言葉を避け、具体的な状況を説明することで、記録がより丁寧で、かつ役立つものになります。

「どうしてそうなったのか」という視点を持ち、記録することを心がけましょう。

排泄場面での表現

「失禁」といった直接的な表現は避け、より配慮のある言葉を選ぶようにしましょう。

排泄の状況を記録する際は、プライバシーに配慮し、利用者の尊厳を傷つけないように注意することが大切です。

状況

不適切な表現

適切な表現例

トイレに間に合わなかった場合

「失禁した」
「漏らした」

「トイレへの誘導が間に合わず、尿が漏れてしまった」
「尿意を訴えるのが遅れ、間に合わなかった」

排泄の回数が多い場合

「何度もトイレに行く」
「頻尿」

「トイレに行く回数が多くなっている」
「排尿回数が普段よりも多い」

排泄の量が少ない場合

「全然出ない」
「便秘」

「排便が普段よりも少ない」
「便が出にくく、お腹をマッサージした」

排泄に関する記録は、特にデリケートな内容です。

利用者のプライバシーを尊重し、言葉を選ぶようにしましょう。

「なぜそうなったのか」という視点を持ち、原因を探ることも大切です。

行動・心理症状(BPSD)に関する表現

「問題行動」といったレッテルを貼るような表現は避け、具体的な行動とその背景を記述するように心がけましょう。

BPSDは、利用者の心身の状態が反映された行動です。

その背景を理解し、適切な対応につなげることが大切です。

状況

不適切な表現

適切な表現例

大声で叫んでしまった場合

「大声で叫んだ」
「騒いだ」

「夕方、不安そうな表情で『家に帰りたい』と大きな声で訴えられた」
「何かを訴えたい様子で、大きな声を出されていた」

落ち着かない様子の場合

「落ち着きがない」
「ウロウロしている」

「不安な様子で居室を何度も出入りしていた」
「落ち着かない様子で、室内をゆっくりと歩かれていた

介護者に抵抗するような行動が見られた場合

「介護を拒否した」
「暴れた」

「着替えの際に、手を払いのけるような動作が見られた」
「介護者が声をかけると、少し嫌がる様子が見られた」

BPSDは、利用者の「何かを伝えたい」というサインかもしれません。

決めつけやレッテル貼りは避け、具体的な行動とその背景を理解しようと努めましょう。

記録を通して、利用者の気持ちに寄り添うことが大切です。

まとめ

公園で話す高齢者と笑顔の介護スタッフ女性

介護記録は、利用者の状態を正確に伝え、より良いケアを提供するための大切なツールです。

この記事では、介護記録で「使ってはいけない言葉」とその理由、そして適切な表現への言い換え例について、解説してきました。

  • 主観的な表現や決めつけは避け、具体的な事実を客観的に記録しましょう。

  • 専門用語や略語は、できるだけわかりやすい言葉に言い換え、必要に応じて説明を加えましょう。

  • 否定的な表現やネガティブな言葉は、より穏やかな表現に言い換えて、利用者の尊厳を守りましょう。

  • プライバシーに関わる情報は、必要最低限の記載にとどめ、慎重に取り扱いましょう。

  • 5W1Hを意識し、具体的な状況を正確に伝えるように心がけましょう。

  • 記録後は必ず見直し、誤字脱字や不適切な表現がないか確認しましょう。

介護記録は、ただの業務ではなく、利用者との大切なコミュニケーションの一つ。

言葉一つで、利用者やご家族との信頼関係を築くこともできます。

この記事を参考に、日々の記録を見直してみませんか?

より温かく、心に寄り添う介護記録を目指して、一緒に頑張りましょう!

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