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プロが教える看取り介護で大切な3つのこと│尊厳と心のケア両立術

高齢者をベッドで介助する男女の介護士

この記事の執筆者:中元 秀昭

株式会社さくらコミュニティサービス/さくらCSホールディングス株式会社 代表取締役 介護保険制度が開始された当初より、北海道札幌近郊エリアで地域密着型サービスを主軸とした介護施設の運営に携わる。その経験の中で生まれた「介護現場から紙をなくしたい」という強い思いから、AI・介護記録ソフト「CareViewer」を自社開発。現場の視点を何よりも大切にし、ITに不慣れな方や外国籍のスタッフでも直感的に使える分かりやすさにこだわったシステムを提供している。

看取り介護に携わる方なら、 「看取り介護で本当に大切なことって何だろう…」 「家族やスタッフの精神的な負担を軽減しながら、尊厳ある最期をどう支えればいいのか…」 このような思いを抱えているかもしれませんね。

看取り介護で最も大切なことは、「その人らしさを尊重すること」と「介護に関わる全ての人の心のケア」です。この2つを両立させることで、利用者の尊厳ある最期と介護者の満足感を実現できるのです。

この記事では、看取り介護に携わる介護職員や施設管理者の方に向けて、

  • その人らしさを尊重する個別ケアの実践方法

  • 家族・医療職・介護職の連携による包括的サポート

  • 介護者自身の心のケアと燃え尽き症候群の予防策 上記について、長年の介護施設運営の経験を交えながら解説しています。

看取り介護は医療的ケアだけでなく、心のケアが極めて重要です。ぜひ参考にして、あなたの職場での看取り介護の質向上にお役立てください。

この記事でわかること

  • 看取り介護で最も重要な「その人らしさを尊重する個別ケア」の具体的な実践方法

  • 終末期特有の身体的変化(食事拒否や呼吸の変化)に対する、本人の苦痛を和らげる適切な対応

  • 介護者自身の燃え尽き症候群を防ぐためのセルフケアと、多職種チームによる支援体制の作り方

この記事の目次

1. 看取り介護で最も大切なこと:尊厳を守り寄り添う心

イエローリボン運動について考える人々

看取り介護において最も大切なことは、亡くなる方の「尊厳を守ること」と「心に寄り添うこと」です。 看取りの時期は、その人の人生の最終章であり、医療的ケアだけでなく、その人らしさを最後まで尊重し、心理的な安心感を提供することが何よりも重要になります。

多くの介護現場では医療的側面に注目しがちですが、本当に大切なのは「その人らしさの尊重」と「心のケア」です。このセクションでは、看取り介護における尊厳の保持と心の寄り添い方について詳しく解説していきます。

その人らしさを尊重する個別ケアの実践方法

看取り介護では、一人ひとりの生き方や価値観を理解し、その人らしさを最後まで大切にすることが最も重要です。施設での看取りケアでありがちな「ルーティン化」は、個別性の軽視につながりやすく注意が必要です。

「このご利用者さんにとっての『その人らしさ』とは何だろう」と常に問いかけながらケアを行うことが、尊厳ある看取りの第一歩になります。具体的には、以下のような方法で個別ケアを実践することができます。

  • 生活歴シートの活用: 入所時から本人や家族から趣味や好み、大切にしていたことなどをヒアリングし、詳細な生活歴シートを作成しましょう。看取り期には特にこの情報が重要になります。

  • 意思決定支援の徹底: 意識がはっきりしている間に、本人の希望や意向を丁寧に聞き取り、記録に残しておくことが大切です。「もしもの時にどうしてほしいか」という難しい話題も、適切なタイミングで少しずつ進めていきましょう。

  • 小さな喜びの提供: 好きだった音楽を流す、窓際で日光浴をする、家族の写真を見せるなど、その方が喜ぶ小さなことを日常的に取り入れることで、最期まで豊かな時間を過ごせるよう工夫することが大切です。

  • 身体拘束ゼロの徹底: 看取り期であっても身体拘束は行わず、安全を確保しながら自由な姿勢を保てるよう環境を整えましょう。

個別ケアを実践する上で最も大切なのは、「この方にとっての幸せとは何か」を常に考え続けることです。 認知症の方の場合、言葉でのコミュニケーションが難しくても、表情や仕草から意向を読み取る努力が欠かせません。

【現場で実際にあった事例】

ペーパーワーク削減が「寄り添う時間」を生んだケース

私たちが運営する特別養護老人ホームでのA様(80代・女性)の事例です。A様は終末期を迎え、お食事が喉を通らなくなり、ご家族は「胃ろうなどの処置をどこまでお願いすべきか」と深く悩まれていました。 そこで施設では、毎日の膨大なペーパーワークを記録ソフトで徹底的に効率化し、その分生み出された時間を、スタッフがA様のベッドサイドで手を握ったり、ご家族の不安な思いを傾聴したりする「心を通わせる時間」に充てました。 多職種とご家族で丁寧に話し合いを重ねた結果、過度な延命は行わず、痛みの緩和と心のケアを最優先する方針に。後日、ご家族からは「スタッフの皆さんが最期までしっかり寄り添ってくれたおかげで、後悔のないお見送りができました」というお言葉をいただいています。

家族・医療職・介護職の連携による包括的サポート

看取り介護を充実させるためには、家族、医療職、介護職が密に連携し、チームとして包括的にサポートしていくことが不可欠です。それぞれの立場から得られる情報や視点を共有することで、より質の高い看取りケアが実現できます。

方針決定のプロセスにおいて迷いが生じた際は、国が定めている基準をチームで再確認することも重要です。厚生労働省のガイドラインでも、多職種連携による合意形成の重要性が明記されています。

そのうえで、本人と医療・ケアチームとの合意形成に向けた十分な話し合いを踏まえた本人による意思決定を基本とし、多専門職種から構成される医療・ケアチームとして方針の決定を行う

引用元:人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン(厚生労働省)

効果的な連携のためには、定期的なカンファレンスの開催や、誰もがリアルタイムで状況を把握できる情報共有ツールの統一が鍵となります。

2. 看取り期に現れる身体的変化と適切なケア

考える老人のイメージ

看取り期には様々な身体的変化が現れますが、適切なケアによって本人の尊厳を守りながら、苦痛を和らげることが可能です。自然な経過の一部であり、これらの変化に対する正しい理解と対応が極めて重要です。

食事や水分摂取の変化への対応:無理強いはしない

看取り期には食欲低下や嚥下機能の低下が自然に起こるため、食事や水分の摂取量が減少します。無理に食事や水分を摂らせることはかえって苦痛を与える可能性があります。 「少しでも多く」ではなく「心地よく」を優先し、食べられる量だけ、好きなものを少量ずつ提供しましょう。

痛みや苦痛の緩和:観察と適切な対処法

痛みを見逃さないよう、表情や仕草、呼吸の変化などの非言語的サインに注意を払うことが重要です。体位変換やマッサージなど薬に頼らない方法と、医療職と連携した適切な疼痛管理を組み合わせることで、穏やかな時間を提供します。

清潔ケアと褥瘡予防:安楽な体位の工夫

体力の低下に伴い皮膚トラブルのリスクが高まりますが、この時期は「心地よさを提供する」という視点が重要です。全身清拭ではなく部分清拭にするなど、その日の体調に合わせて負担の少ない方法を選択しましょう。

参考:【保存版】看取り加算とは?施設種別ごとの算定要件と対応策|CareViewer

参考:ターミナルケア加算の算定要件と記録術|施設別チェックリスト|CareViewer

3. 看取り介護者の心のケア:燃え尽き症候群を防ぐために

悩む介護福祉士

介護者自身が自分を犠牲にしてケアを続けると燃え尽き症候群に陥り、ケアの質が低下してしまいます。介護者の心のケアは、看取られる方の尊厳を守るためにも必要不可欠です。

チームで支える体制づくり:責任の分散と情報共有

負担を一人で抱え込まず、チームで分かち合うことが重要です。特定のスタッフに負担が集中しないよう役割を分担し、「大丈夫?」とメンバー同士が気を配る文化を育てましょう。

看取り後の振り返りとグリーフケアの実践

看取りが終わった後の振り返りと、スタッフ自身のグリーフケアは欠かせないプロセスです。関わったスタッフ全員で感情を表現できる安全な場(デブリーフィング)を設け、看取りの経験を次のケアに活かせる学びとして昇華させることが大切です。

【FAQ】看取り介護に関するよくある質問

聴診器とハテナマーク

看取り期の食事拒否にどう対応すべきか

看取り期の食事拒否は、自然な身体変化の一部として受け止めることが大切です。本人の意思を尊重し、無理強いしないスタンスが重要です。食べられるときに好みのものを少量提供し、丁寧な口腔ケアで不快感を軽減しましょう。

呼吸の変化や苦しそうなときの対応方法

不規則な呼吸や痰がらみの音がしても、本人は苦痛を感じていないことが多いです。体位の工夫(横向きや半座位)や環境調整(室温・湿度)を行い、必要に応じて医療職と連携して対応しましょう。

看取りの瞬間に立ち会えなかった場合の後悔への向き合い方

看取りは瞬間ではなくプロセスです。日々のケアの積み重ねが「看取り」であると考えましょう。多くの方が、大切な人が席を外した瞬間に旅立つことを選びます。その選択を尊重し、チームで後悔の気持ちを分かち合うことが大切です。

まとめ:看取り介護で大切なのは尊厳と心のケア

介護士と高齢者

看取り介護で最も大切なことは「その人らしさを尊重すること」と「家族・スタッフの心のケア」の2点です。

人生の最終章を迎える方の尊厳を守り、寄り添う人の心も守ることが、本当の意味での看取りケアの基本なのです。個別性を重視したケアプランの作成と、介護に関わる全ての人の精神的ケアの仕組みづくりに取り組むことで、より質の高い看取り介護を実現できるでしょう。

看取り期における『その人らしさに寄り添う時間』を創出するには、現場のペーパーワークを極限まで減らすことが不可欠です。誰でも直感的に使えるAI・介護記録ソフト「CareViewer」や、そしてオプションにて提供している『介護計画書AI』を活用することで、記録業務にかかる時間を半減させ、本来の介護の時間を生み出すことができます。

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つくられた地域密着型サービス特化の介護記録
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にこだわり開発。だれでもかんたんに使えます。

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計画

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CareViewerは「介護現場の紙をなくすため」につくられた地域密着型サービス特化の介護記録アプリです。

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この記事を書いた人

代表取締役中元秀昭

中元 秀昭

当社は、介護保険制度が開始された当初より、北海道札幌近郊エリアで地域密着型サービスを主軸とした介護施設の運営に携わってまいりました。
その経験の中で生まれた「介護現場から紙をなくしたい」という強い思いから、AI・介護記録ソフト「CareViewer」を自社開発いたしました。
「CareViewer」は、現場の視点を何よりも大切にし、ITに不慣れな方や外国籍のスタッフでも直感的に使える、分かりやすさにこだわって開発されています。
さらに、障害福祉分野にも事業を拡大し、障害福祉サービス事業所を開設するとともに、同サービスに対応したAI障がい福祉記録ソフト「CareViewer challenge」も開発・提供しております。

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「CareViewer」は、現場の視点を何よりも大切にし、ITに不慣れな方や外国籍のスタッフでも直感的に使える、分かりやすさにこだわって開発されています。
さらに、障害福祉分野にも事業を拡大し、障害福祉サービス事業所を開設するとともに、同サービスに対応したAI障がい福祉記録ソフト「CareViewer challenge」も開発・提供しております。

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代表取締役中元秀昭モバイル以下

中元 秀昭

当社は、介護保険制度が開始された当初より、北海道札幌近郊エリアで地域密着型サービスを主軸とした介護施設の運営に携わってまいりました。
その経験の中で生まれた「介護現場から紙をなくしたい」という強い思いから、AI・介護記録ソフト「CareViewer」を自社開発いたしました。
「CareViewer」は、現場の視点を何よりも大切にし、ITに不慣れな方や外国籍のスタッフでも直感的に使える、分かりやすさにこだわって開発されています。
さらに、障害福祉分野にも事業を拡大し、障害福祉サービス事業所を開設するとともに、同サービスに対応したAI障がい福祉記録ソフト「CareViewer challenge」も開発・提供しております。